お知らせ

ACP(アドバンス・ケア・プランニング)

こんにちは、あさひケアサービス/居宅部門です。
今回は先日参加した研修のお話をしようと思います。

 

「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)実践報告事例検討会~医療・介護現場からの取り組みと課題共有」という研修に参加しました。

 

アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とは、将来の変化に備え、将来の医療及びケアについて、患者さんを主体に、そのご家族や近しい人、医療・ケアチームが、繰り返し話し合いを行い、患者さんの意思決定を支援するプロセスのことを言います。

 

①クリニックにおけるACPの取り組み
→医師からの自然な問いかけでACPを進めている。
②病院におけるACPの取り組み
→地域と連携して意思決定を支える仕組みづくりを実践している。
③訪問看護におけるACPの実践
→家族の支えや住環境整備などで在宅で看取りを実現させている。
④ケアマネジャーの視点からのACP
→利用者や家族や支援者が一緒に支援の方向性を考えていけるよう整えている。

 

この4職種から発表の後、多職種でつなぐACP~連携の可能性と壁~というテーマでパネルディスカッションを実施しました。可能性として「ご本人を支える多職種がICTツールを活用して情報共有できれば連携がスムーズになり、それが家族の安心につながる」、課題として「ACPの認知度が低い」などが挙げられました。

 

ACPの取っ掛かりとして、「人生の最後にどんな治療を受けたいか、予め決めておくことが人生会議ではありません。人生会議の真の目的は、その人の人生観や価値観を共有する話し合いを何回も繰り返して行うことです。尋ねる質問は4つ、楽しみにしていること、生きがい、気がかりなこと、こうなったら生きていたくないと思うこと、これだけです。」と仰る先生もいらっしゃいます。

 

ACPは「人生の総仕上げ」ではなく「日々の選択」の積み重ね、利用者様や家族様の人生観や価値観を伺いながら、日々の業務に取り組んでいきたいと思います。

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